オリジナル小説

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私は神の子② ーアイデンティティの確立Ⅱー

ある夜。ささいなことから高校2年生の長男と口論になった。初めて正面から子供に非難された私は、動揺と怒りで我を忘れ、息子を徹底的にけなす言葉を叩きつけてしまった。途端、ドンッという鈍い音とともに息子の拳が居間の白い壁にめり込んだ。続いて猛烈な...
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私は神の子②  ーアイデンティティの確立Ⅰー

世界で一番嫌いな人は、母。ああいう女にだけはなりたくない。物心ついてからずっとそう思ってきた。 すごく気が強くて、家の絶対的な支配者。温厚な父は決して母に逆らわず、好きにさせていた。(だから家庭がもったのだろう) 周りの人も物も、思い通りに...
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私は神の子① ー私は神に望まれて誕生したⅡー

溺れてる時にはわらだってつかんじゃう。そんな感じでチラシに書いてあったキリスト教会に行ってみた。 そこでびっくり! 何がって、無償の愛のオンパレードだったから。礼拝というらしいけど、牧師さんの話が、というか聖書の言葉がすごかった。「しかし私...
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私は神の子① ー私は神に望まれて誕生したⅠー

私は16才。青春真っ盛り、花の女子高生。それなのに心は憂鬱に取り憑かれている。もう10年も。 忘れもしない小学校1年の春。授業参観から戻った母は、スーツの襟元からスカーフをむしり取ると床に投げつけて叫んだ。「あんたができちゃったせいで、あた...